追加・再契約

学生ローンでの追加・再契約は、電話連絡による方法のみとなっている。
会社としての規模が小さい為、支店や営業所・ATMの全国展開がない為だ。
インターネットから追加や再契約の申し込みを受け付ける会社が多いが、最終的には電話連絡が必須となる。
電話連絡が必須となる理由は、申し込みの意思を確認することと、申込内容に誤りがないかを確認する必要がある為だ。
以前は申込み内容から、住所や振込先銀行口座など、重要な変更点がなければネット申込みで即振り込まれる学生ローンもあったが、貸金業法の改正や与論の風潮などから、安易に貸し付けをする業者はなくなった。
 
追加・再契約の場合、基本的に面倒な手続きは必要ないが、個別契約の場合は新たな契約を交わす必要がある。
通常、学生ローンでは包括基本契約が主流だが、例外として前回完済時に解約をしてしまった場合など、いったん個別契約で処理されるケースがある。
もちろん店頭での再契約はその場で包括基本契約が締結されるが、前回解約で振り込みによる再契約の場合は、即日振り込みを実現する為、便宜的に個別契約という形が取られる場合がほとんどだ。
この場合はとりあえず本人直筆の契約書面が無い状態で貸し付けを実行するという、通常とは異なる処置が施される。
 
完済はしているが、契約そのものは残っている状態を、「包括残ゼロ」と呼ばれる。
契約そのものは残っているので、個人信用情報上の件数はそのままカウントされる。
ただし、残高はゼロなので総量規制に影響が出ることはない。
包括残ゼロの再契約は至ってシンプルで、電話1本で手続きは済んでしまう。
特別な事情がない限り、新たな契約を締結するようなことはない。
 
一方、店頭での再契約は、ほぼ「名前を言うだけ」で借り入れが可能だ。
しいて挙げれば身分証の提示くらいである。
 
追加・再契約時に借り入れに手間が掛からないのは、圧倒的に包括残ゼロだ。
もし、近い将来に完済予定の場合、その後借りる予定があるかないか、それによって解約手続きを取るか取らないかを判断する必要がある。
安易に解約手続きをしてしまうとその後の再契約が面倒になるばかりか、場合によっては融資を受けられないケースもある。
とはいうものの、使いもしないのに契約は残ったままというのは気分がスッキリしないものだ。
解約手続きは完済後もできるので、とりあえずは通常の完済手続きで済ませ、1~2年後に改めて再考するのがベターかもしれない。