本人確認

学生ローンはお客様にお金を貸すことが商売だ。
だが、いくらお客様とはいえ、初めてあったばかりの言わば他人に貸すのだから、本人確認方法はどうなっているのか?
興味を持つ人もいるのではないだろうか。
来店申込みなら想像に難しくないが、振り込みローンの場合はどのようにしているのだろうか?
 
まず基本となる店頭貸し付けによる本人確認方法だが、学生証や免許証には写真が貼られている。
当然、実際のお客様と見比べるわけだが、写真と実物とでは見極めが困難な事も多い。
特に髪型が違う場合が厄介だ。
そこで、新規振り込みローン時にも有効な本人確認方法として、以下のような確認をされる場合が多い。
 
1.干支や星座を聞かれる
干支や星座は本人ならば即答できるが、「なりすまし」の場合は即答ができない。
 
2.固定電話の電話帳情報
電話帳情報といってもあの分厚い雑誌をいちいちめくるわけではない。
学生ローンが加盟する個人信用情報機関が提供する「CRDB」と呼ばれるデータを利用する。
固定電話の電話番号を入力するだけで、電話番号帳情報に登録があれば電話番号の契約者氏名・住所が表示される。
電話番号帳情報がなかった場合でも、その電話番号自体は存在するものかどうかがわかる仕組みとなっている。
もし適当な番号を申告した場合、現在使われていない番号だとすぐにわかってしまうのだ。
CRDB情報は電話番号確認だけでなく、住所確認もできてしまう為、貸金業者からすれば本人確認上、重要なアイテムとなっている。
 
3.本人しか知りえない情報を聞かれる
免許証や保険証を紛失した場合、それら身分証からでは知りえない情報を聞かれる。
例えば家族構成などを聞かれる事が多いようだが、これは本人確認の一環として審査要因の一部となっているようだ。
 
4.公共料金の領収書の明確化
公共料金の領収書というと、ガス・水道・電気などが該当するが、携帯電話やインターネットプロバイダーなど、居住地との完全一致性が不確定であるものについては、これまでグレー扱いであった。
しかし、先ごろ警察より、「犯罪による収益の移転防止に関する法律」と関連付けて、公共料金の領収書の明確な定義が示された。
それによると、携帯電話やインターネットプロバイダーなどの領収書・請求書は、公共料金の領収書としては認められないという正式見解がなされたのだ。
これによって犯罪に利用されやすいカード式携帯電話や、外出先でも利用できるモバイルインターネットを悪用しづらい環境整備が整いはじめた。
 
他にも、携帯電話の番号を入力するだけで、どの地域で契約されたものかがわかるWebサイトもある。
番号持込み制度によって若干信頼度は薄れたが、怪しい取引の未然防止ツールの一環として、現在でも利用される事が多い。