以外と重要な使用目的

学生ローンに申し込みをした経験がある方はご存じだと思うが、申込書欄には「使用目的」・「使途目的」がある。
申込者が審査対象として気にしているのは、他社からの借り入れの有無やアルバイト収入などが圧倒的に多い。
使用目的は参考程度のものとしてとらえている者も多いのだが、実は審査対象の重要案件であることを知る者は以外と少ない。
例えば、「学費」や「旅行」などは歓迎される使用目的だが、「会社設立」や「投資」などは嫌われる傾向にある。
元々学生ローンはダークなイメージがあり、世間からはあまり歓迎される商売ではない。
そこへもって「会社設立」や「投資」などは、背後にマルチ商法の存在がプンプン臭い、社会的、道義的に足元をすくわれたくない学生ローンからすれば、警戒されるものなのである。
また、しばし取沙汰されるマルチ商法との関連を疑われる風評被害もあり、そういった目的での顧客に対しては一層の警戒をしている。
 
あいまいな使用目的
あいまいな使用目的とは、2通りのパターンがある。
使用目的ははっきりと書いてあるが、申込金額と不釣り合いなものと、使用目的そのものがあいまいなものである。
前者は、例えば「生活費」で申し込み金額が30万円など。後者は「いろいろ」とか「返済」など、アバウトな表現でやはり申し込み金額が多額な場合だ。
「生活費」で5万円なら問題ないのだが、30万円はちょっと普通じゃないし、「いろいろ」はあまりにもアバウトすぎる。
このようなケースの場合、健全な目的でない場合がほとんどだ。
健全な目的でないものとは、前述のマルチ商法だったり、あるいは誰かに脅されているなど、いずれも本当の目的が知られれば断られる可能性が高いものだ。
 
本当に健全な目的で必要ならば、堂々となるべく詳しく記入する。
健全な目的とは、マルチ商法・投資目的・詐欺・犯罪に関わるものなど以外のものだ。
例えば、「旅行」・「学費」・「買い物」・「公共料金の支払い」・「家賃の支払い」・「医療費」等、生活上必要なものはもちろん、犯罪や詐欺が一切介在しないものの事を指す。
使用目的が健全であるならば、堂々となるべく詳しく書いた方が信用もされやすいし、結果として借りやすくなる。
 
パチンコや競馬等、ギャンブル目的はどうか?
これまではマルチ商法や恐喝など、詐欺や犯罪に関わる目的は当然に借りられないという説明をしたが、パチンコや競馬などギャンブル目的の場合は正直に書いた方が良いのだろうか?
正論からすればそのような目的で借りるべきではない。
しかし、ここで確認したいのは、ギャンブル目的は正直に書くと借りられるのか否かだ。
答えはNOである。
いくら正直に書くべきとは言え、ギャンブル目的は断られる可能性が大いにある。
どうしてもと言うのなら、この場合は正直に書くべきではない。
だが、本来はギャンブル目的の借金は絶対にすべきではない。